2022年8月29日の読売新聞にて当社の和綿のタオルが紹介されました。
後日、熊本工芸館で開催された開館40周年イベント「消費者をやめて愛用者になろう!」での売れ筋商品ベスト1にも和綿のタオルが選ばれました。
第1位 和綿のバスタオル
第2位 手漉き和紙はがき(水俣浮浪雲工房さん)
第3位 和綿のハンドタオル
第4位 和綿のフェイスタオル
和綿のバスタオルは熊本工芸館でお買い求めになれます。
今後ネット通販でも取り扱いを予定しております。
しっとりと体になじむ。そして、ふわっと温かい。
岐阜市の縫製加工会社「マインド松井」の綿製品。自前で育てた綿で作る洋服は、人の心まで優しく包み込む。「肌が弱い人にも安心して着てほしい」。商品には、松井要社長(69)の願いが込められている。
開発のきっかけは入院だった。七年前に目を患った松井社長は、アトピー性皮膚炎の患者と病院で知り合った。「肌にいいパジャマが見つからなくて…」。悩み を聞いて思い浮かんだのが、有機栽培の綿。消費者が商品の安全性に敏感になり、衣類や化粧品の原料でも「オーガニック」が注目されていた。
最初は業者から仕入れた無農薬の綿布で洋服を仕立てたが、五年前、東京の百貨店の催しに出店した時に、高齢の女性客にこう聞かれた。「綿の産地はどこかし ら?」。肌が弱く、安心して着られる洋服を探していた女性は、口ごもる松井社長に続けて言った。「産地が分からないのなら、この服は信用できないわ」
自前栽培を決めたのは、この時だ。原料から自分たちで手掛ければ、自信を持って「肌に優しい」と勧められる。中国や東南アジアへの業者の移転が相次ぎ、地 元の岐阜で盛んだった「繊維」の伝統が薄れる中、発注元の注文通りに商品を縫っているだけでは「仕事が細る」と危ぶむ気持ちも強かった。
広さ約千平方メートル。熊本県あさぎり町にある従業員の実家の田んぼを借り、和綿の種をまいて育てた。無農薬栽培ゆえに虫が付いて苦労したが、白くてふっ くらしたコットンボールが顔を出すと、一つずつ手で摘み取った。糸にする機械は昔ながらのガラ紡。糸の太さがまちまちな分だけ、粗い布の目や繊維のすき間 に空気を含みやすく、夏はさらさら、冬は暖かい理想の生地ができたという。
工場がある熊本の百貨店の地元産品コーナーに商品を陳列し、こ の四月で約半年。よだれかけやベビーシューズ、女性が羽織るストールなどが並んでいる。ハンカチは一枚千五百円と安くはないが、「手触りがいい」と評判は 上々。本社と工場で計三十人の従業員が新商品の開発を進めており、近くインターネット販売を始める予定だ。
当初の七倍、約七千平方メート ルに広がった畑は、あさぎり町の町おこしにもつながった。地元の子どもやお年寄り、障害者が栽培に参加して、「和綿の里」とも呼ばれている。「いろんな人 をわくわくさせる仕事がしたいです」。意気込む松井社長(注/現会長)の笑顔もまた、地域の人の心を包んでいる。(宇佐美尚)
日本で唯一の一貫生産「オーガニックコットン」
「日本」でしかできないものを作り続けます
株式会社 マインド松井
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